油絵画材の基礎知識
  
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  油絵具の知識

 世界中の油絵具の色の種類は500色とも言われ、日本の絵具メーカーのカタログでは164〜168種類を発売しています。
 でも実際にはそんなに多くの色をそろえる必要はなく、基本色だけをそろえ、あとは絵具を混色してつくればよいのです。
 いろいろ試して自分の欲しい色をつくり、体験で覚えるようにしましょう。

基本色の例(15色)

色彩絵具の名前性質
白色系 パーマネントホワイト(Permanent White) 安定している
黄色系 パーマネントイエローライト(Permanent Yellow Light) 半不透明、着色力は弱い
黄色系 パーマネントイエロー(Permanent Yellow) 半不透明
黄色系 イエローオーカー(Yellow Orckre) 不透明、堅牢で変色しない
赤色系 バーミリオン ヒュー(Vermilion Hue) 半不透明、バーミリオンより変色しにくい
赤色系 カドミウムレッド(Cadmium Red) 不透明、変色しにくい
赤色系 カーマイン(Carmine) 透明
茶色系 バーントシェンナ(Burnt Sienna) 半不透明、変色しにくい
茶色系 バーントアンバー(Burnt Umber) 半不透明
青色系 ウルトラマリンブルー(Ultramarine Blue) 半透明
青色系 コバルトブルー(Cobart Blue) 半不透明、安定している
青色系 セルリアンブルー(Cerulean Blue) 半不透明
緑色系 サップグリーン(Sap Green) 透明
緑色系 パーマネントグリーン(Permanent Green) 半透明
緑色系 ビリジアン(Viridian) 半透明、乾燥性、耐久性に富む

絵具の豆知識

●ヒュー(Hue)
 絵具の名前の後ろに「ヒュー(Hue)」と書いてあるのは、高価な色の絵具の代替品です。代替品でもバーミリオンヒューなどは、本来のバーミリオンより変色も少なく、値段も手頃なので上手に活用するとよいでしょう。

●白色、ホワイト(White)
 白色の絵具だけで10種類以上あります。シルバーホワイト、ジンクホワイト、セラミックホワイト、パーマネントホワイト、チタニウムホワイトなど。ジンクホワイトは乾くとひびが入りやすく、チタニウムホワイトは着色力が強く白が目立ちすぎて混色しにくい絵具です。パーマネントホワイトがあれば十分です。

●インジゴ(Indigo)の誘惑
 黒色絵具は、光の無い世界の色で油絵にはほとんど使いません。インジゴは青色系の濃い絵具で初心者は影部分の表現に使ってみたい誘惑にかられます。でも、インジゴにも黒が混じっていて光を感じない絵になり、おすすめできません。
 影の表現には紫色を使うとうまくいくことが多いようです。

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